書評『落日燃ゆ』

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城山三郎はA級戦犯として処刑された唯一の文民広田弘毅にスポットをあてた。
彼は平和外交によって局面を打開しようとしていたにも関わらず、戦犯として処刑されることになる。

なぜこのようなことになったのか。
統帥権を盾に軍部はより強権的になり、さらにその中の若い参謀や佐官たちは中国大陸において謀略を巡らせ、陸軍中央の指示を無視して戦線を拡大していったことが記されている。
この本で印象的だったのは、日本とナチスが真逆であったにもかかわらず、結末として同じような道を歩んでしまったことだ。

日本は始めから終わりまでバラバラだった。
まず天皇の意思は反映されなかった。政府と軍部が対立し、陸軍と海軍が対立し、さらに陸軍中央と関東軍が対立していた。そして関東軍は功名と自らの理念に則って、参謀方部や外務省の意見を無視し続ける。
彼らの行動原理は理念と理想である。
そしてその理念や理想をもたぬものは、責任をあいまいにして終わらせている。
広田は責任者がみな自殺して無責任だとつぶやいたそうである。

みなが、決定者不在の権力に対して、盲目にしたがっている図がよく描かれている。
これが日本の現実といえば、きっとそうに違いないだろう。
過激派か、盲目な奴隷か。右と左を大きく触れ動いた世紀である。

ロシア容赦なし

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北京オリンピックという平和(笑)の祭典の裏で進行するロシアとグルジアの戦争は、グルジアが待った待った!と言ってもプーチンさんは辞めるつもりもなく、とりあえず、拠点は抑えておこうという腹なのだろう、軍艦は沈めるわ、南オセチアの国境を越えて、グルジア領内の重要拠点を空爆するわ、侵攻作戦を止めるつもりはないようだ。

ついでにグルジアは、現在親欧米政策をとっており、とくに大統領は米国の大学を卒業してニューヨークで働いたこともあり、とても親しくしているようだ。
イラク戦争時にも、三番目に多い兵士を派遣している。米国もグルジア軍と共同訓練をおこなったりして、連携を深めていたわけだが…。
さて今回の事件は、結構尾を引くのではないかと思う。
現状でロシアは、あらゆる国の停戦要求を無視しているわけだし、しかもその相手が親米・親欧国家である。
国連安保理の緊急会議では冷戦下と思えるほど、アメリカとロシアがやりやったそうで、そうなるとマジで北京オリンピックどころではない。
第一次大戦も小さな代理戦争から始まったことを考えると、どこで問題を収束させるかがポイントとなるだろうが、正直あの地域のことはよくわからない。
もっと調べておこう。